台風7号から1週間 奥津温泉では復旧作業続く 営業再開の見通しが立たない旅館も 岡山・鏡野町

台風7号が兵庫県を縦断してから1週間が経ちました。被害が大きかった岡山県鏡野町の奥津温泉では、復旧作業が続けられています。

(記者リポート)
「こちら観光地として有名な足踏み洗濯場です。台風7号の影響で川が増水し、足場や屋根がえぐりとられるように流されてしまっています」

奥津温泉周辺では、吉井川の水位が通常より3m以上増水し、洗濯場が完全に見えなくなってしまいました。

奥津温泉では毎年3月から12月まで、足で器用に汚れを落とす「足踏み洗濯」が行われています。

この洗濯場では、温泉を使って洗濯ができ、地元の人も利用していましたが、現在は使えなくなっています。洗濯場の小屋の中には、人の腰くらいまでの高さの土砂が残されたままになっていて、かき出し作業をしていました。

こちらの洗濯場を毎朝使っていたという地元の人は……。

(地元の人は―)
「石が寄ってきて、川が道と同じ高さのようになっている。こんな様子じゃなかったんです」
「(洗濯場が使えなくなって)困ります。私が動けなくなるまでここに来れるかなと思っていたんですけど、今までのように洗濯ができるように(なることを)希望しています」

吉井川沿いの複数の旅館にも土砂が流れ込みました。被害にあった旅館のひとつでも復旧作業をしていました。

温泉が出ることは確認できたものの、建物が壊れていて、営業再開の見通しはまだ立っていないということです。

(鏡野観光局 事務局長/難波庄司さん)
「観光への影響は大いにあります。特に洗濯場は、水が引いていないので、現状の把握をしてから、町や県にお願いをして、復旧していかなければならないとは思いますが、水かさが多いので(特に洗濯場は)今は何もできていない状態です。できるだけ早く復旧したいと思っています」

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