水産庁、マグロ漁獲管理官新設へ 水揚げ港に足運び不正監視

 水産庁がクロマグロなどの不正漁獲防止に向け、課長級ポストの「漁獲管理官」を2024年度に新設する方針を固めたことが23日分かった。複数の専門職員とチームを組んで全国の水揚げ港などに足を運び、不正が疑われる事案を見つけたり未然に防いだりする役割を担う。疑い事案には監督・指導し、水際での監視体制を強化する。

 クロマグロを巡っては青森県・大間産の漁獲量が一部未報告だった問題が発覚し、再発防止策が課題となっている。水産庁は来年7月の国際会議で太平洋クロマグロの漁獲枠増枠を提案する方針で、それに先立ち体制を強化して各国の理解を得たい考えだ。

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