柏崎原発、監視強化の照明不点灯 7カ月間、一部は支障あり

東京電力柏崎刈羽原発

 東京電力は23日、テロ対策不備の改善を求められている柏崎刈羽原発(新潟県)で、監視強化のために増設した照明8台が約7カ月間にわたり電源につながっておらず、点灯していなかったと発表した。原子力規制庁は、うち7台は他の照明で明るさを確保できていたが、1台は十分ではなかったと判断したという。

 東電によると、照明は2022年11月に設置。23年6月、警備員が巡視を行った際、点灯していないことに気付いたという。設置直後、東電や工事会社が点灯確認をしていなかったことなどが原因とみている。

 同原発を巡っては、テロ対策の不備が相次ぎ、原子力規制委員会が21年、事実上の運転禁止命令を出した。

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