静岡市山中で大規模地滑り 下流集落に避難呼びかけ

静岡市葵区の大久保沢上流部の山中で発生した大規模な地滑り=22日(同市提供)

 静岡市は23日、葵区諸子沢の大久保沢上流部の山中で大規模な地滑りが発生したと発表した。台風による大雨などで地盤が緩んだ可能性があるという。下流の住宅や住民への被害は確認されていないが、市は避難を呼びかけている。

 市によると、地滑りは幅約170メートル、長さ約1.5キロ。21日午前、下流に住む自治会長から「川に濁りが発生している。斜面の崩壊が疑われる」と通報があった。ドローンなどで調査し、地滑りを確認。23日午後には、下流への土砂流出が見られたため、大川小中学校に避難所を開設し、集落の19世帯に避難を呼びかけた。

 市道にも土砂の流入が確認されており、一部を通行止めにしている。

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