茨城県内高校生 大学進学率最高56.5% 今春卒 5年連続上昇

茨城県庁=水戸市笠原町

今春卒業した茨城県の高校生(中等教育学校後期課程含む)の大学進学率は前年度より1.1ポイント増の56.5%で過去最高となったことが23日、県教委の教育調査で明らかになった。大学進学率の上昇は5年連続。就職者の割合は前年度と同じ17.8%だった。

短大や通信教育を含む大学進学率は2010年度の52.0%をピークに、その後50%前後で推移。19年度から増加し、前年度は55%台に達した。県教委によると、近年の進路状況は就職と専修学校(専門課程)が各20%程度、残り10%がその他で、大きな変化は見られなかった。

中学生(中等教育学校前期課程含む)の高校等進学率は前年度比0.2ポイント減の98.8%。県立高全日制への進学は61.4%で前年度より0.6ポイント減少。県内私立高全日制への進学率は22.1%で前年度比0.8ポイント減だった。

文部科学省の学校基本調査(速報)によると、県内の小学校児童数、中学校生徒数はともに過去最少を記録。小学校は前年度比2160人減の12万9960人で41年連続、中学校は同1161人減の6万9619人で12年連続の減少となった。高校(全日制・定時制)の生徒数は同1609人減の6万8813人で9年連続で減少した。

小中一貫の義務教育学校の児童生徒数は前年度より218人減の1万253人。中高一貫の中等教育学校生徒数は過去最多となり、前年度比194人増の3177人で16年連続増だった。特別支援学校も過去最多を更新し、122人増の4475人で、29年連続増となった。

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