富山県東部の早月川で水位ゼロ続く

雨が降らず、水が流れていない早月川=滑川市栗山

 今夏の少雨で、富山県滑川市などを流れる早月川の水が枯れる状況が続いている。県によると、観測地点では少なくとも1週間前から水位がゼロで、雨不足の影響が鮮明に表れている。

 早月川は滑川市と魚津市、上市町を流れている。県の水位観測は、魚津と滑川両市の境にある月形橋と、山あいの滑川市蓑輪の2地点で実施。最新のデータでは、月形橋は16日以降の水位はほとんどの時間帯で0メートル、滑川市蓑輪も1メートル未満となっている。

 早月川は全国屈指の急流河川で、水が一気に流れやすいのが特徴。県新川土木センターによると、水が枯れることはたびたびあるが、今夏は例年より水位ゼロの期間が長く、範囲も広いという。このほか、県東部の布施川や片貝川も水位は低くなっている。

 魚津市と滑川市によると、農業用水は現時点で影響はないという。水道水は地下水を利用している。

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