企業のSDGs冊子提案 茨城県内の高校生4人 職場体験で作成

関彰商事の関正樹社長(中央)にインターンシップの成果を報告し、修了証を受け取った高校生たち=つくば市二の宮

茨城県内の高校生が研究テーマを設定して企画立案する「課題解決型インターンシップ」の成果報告会が23日、受け入れ企業となった関彰商事(関正樹社長)のつくば本社(同県つくば市二の宮)で開かれた。参加した高校生4人は、持続可能な開発目標(SDGs)をテーマに同社のパンフレット案を作成し、同社幹部に内容を説明した。

同社の同インターンシップの受け入れは、関社長が4月、土浦日大高(同県土浦市)1年でバングラデシュ国籍のマレク・ラワハ・マナミさん(15)から直接相談を受けたことがきっかけ。さらに県立下館一高(同県筑西市)2年の内山ひかりさん(16)、同1年の富田にこさん(15)、茗渓学園高(つくば市)1年の設楽桃さん(15)の3人が加わり、7月から計4人で作業に入った。

4人はSDGsの理念や同社の事業内容について学んだ上で中高生に対するアンケートを実施。県内各企業の知名度やSDGsに対する意識などを把握し、冊子の内容やデザインなど、より有効な広報の方法について検討した。パンフレット案はSDGsの観点で、同社がどのように事業に取り組んでいるかをアピールできるよう構想した。

海外留学を目標に、単なる職場体験を超えたインターンを希望したマレクさんは「興味本位からのスタート。知らないうちに大ごとになった。できないことを教えてもらい感謝している」と語った。関社長は「SDGsに基づき一緒にいい社会をつくっていきましょう」と話した。

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