未明の発射、対応追われる 沖縄各島、住民「またか」

北朝鮮のミサイル発射を受け、対応に追われる沖縄県の職員=24日午前5時1分、県庁

 北朝鮮が衛星発射を試みたとみられるミサイルが上空を通過した沖縄県では、24日未明に全国瞬時警報システム(Jアラート)のサイレンや避難を呼びかける防災無線が鳴り響き、自治体関係者が被害の有無を確認するなど対応に追われた。

 県庁には職員数人が夜通しで待機。午前4時過ぎ、防災危機管理課では職員が市町村などに電話し、被害情報を確認していた。

 午前8時半から開催された危機管理対策本部会議では、玉城デニー知事が引き続き情報を収集するよう指示。厳しい表情で「県民に大きな不安を与えたことは大変遺憾。国や市町村と連携し、県民の安全安心の確保に努める」と述べた。

 未明の石垣市中心部では人の姿はまばら。飲食店での仕事を終え帰宅途中という男性(36)は「定期的に撃っていてまたか、という感じだ。石垣島に飛んでくるとは思っていないがやめてほしい」と表情を曇らせた。与那国町の農業崎原孫良さん(73)は防災無線で飛び起きたといい「ただただ驚いた。寝ている時間帯だと避難のしようがない」とこぼした。

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