栃木県内のガソリン価格が最高値更新… 3週連続の180円台に

 栃木県内の今週のレギュラーガソリンの小売価格は、前の週より2円10銭値上がりして1リットル当たり184円10銭と県内の最高値を更新し3週連続の180円台となりました。値上がりはことし5月から横ばいだった週を含め14週連続です。

 経済産業省が23日発表したレギュラーガソリン1リットル当たりの全国の平均小売価格は、21日の時点で前の週の調査より1円80銭高い183円70銭でした。値上がりは14週連続です。2008年8月以来15年ぶりの高値が続いています。

 一方、県内のレギュラーガソリンの小売価格は21日の時点で、1リットル当たり184円10銭となり、先週より2円10銭値上がりしています。県内では先々週、先週に続き最高値を更新し3週連続で180円台となりました。これは原油高や円安を受け、政府がガソリン価格を抑えるため去年(2022年)1月から石油元売り会社に支給する補助金を段階的に縮小していることが主な要因です。

 価格高騰を受けてガソリンスタンドもサービス向上に努めながら消費者に選ばれる店舗づくりを行っています。

 また、ガソリンスタンドを訪れた会社の経営者は、社用車の経費がかさむうえに10月には最低賃金の引き上げも控えているため「事業者はみな頭を悩ませています」と苦しい胸の内を明かします。

 こうした状況を受けて岸田総理は、高騰するガソリン価格を抑制するための補助金について9月末の期限を延長する方向で検討に入りました。また、9月に電気代とガス代の抑制策なども含めた経済対策を検討する考えも示しています。

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