栃木県・那珂川町に産業廃棄物の最終処分場が完成9月から稼働へ 関係者が記念式典と現地視察

 栃木県が今年(2023年)9月の稼働を目指し、那珂川町に建設してきた産業廃棄物の最終処分場が完成し、23日に記念の式典と現地視察が行われました。

 那珂川町の和見地区に完成した県が運営を行う産業廃棄物の最終処分場「エコグリーンとちぎ」は、1990年に町内で不法に投棄された大量の産業廃棄物が見つかったことをきっかけに県が町の要望を受け、約130億円をかけて建設を進めてきました。

 約4.8ヘクタールもの埋立地を建物で覆った全国的にも珍しい処分場です。埋め立てられる量は約60万立方メートル、埋め立ての期間は12年間です。県や町の関係者など約70人が集まって町役場近くの施設で記念の式典を行った後、一行は、そこから車で5分ほどの所にある処分場を視察しました。

 福田富一知事らは、建設を請け負った業者の担当者から埋立地から水が漏れないようにシートで覆っていることや廃棄物の管理に使った水を循環させて再利用することなど、最新設備の説明を受けました。県によりますとこうした管理型の処分場がないのは、栃木県を含めて4つの県で、県内の廃棄物は、宮城県や茨城県などに運んでいました。

 処分場は来月(9月)の中旬から稼働し、受け入れを始めます。

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