羽生結弦にかつて恋愛禁止令の孟母も認めた!未だ正体不明な新妻の徹底した“プロ”ぶり

(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

「スケーターやピアニスト、元アイドル、仙台の一般人など、いろいろな噂が流れていますが、どれも噂止まりです」(スポーツ紙記者)

8月4日、午後11時11分に自身の公式X(旧Twitter)で入籍を報告した羽生結弦(28)。

《いつも応援してくださり、ありがとうございます。この度、私、羽生結弦は入籍する運びとなりました》

とつづった文章は大きな反響を呼んでおり、本投稿への「いいね」数は28万を超えている(2023年8月18日時点)。結婚相手については一切言及がなかったため、世間は“花嫁探し”で盛り上がっており、一部ファンの間では、新たな候補も浮上している。

「『チームゆづ』メンバーとおぼしき女性です。数年前のCMメイキングに映り込んだとき、彼女は逃げるようにすばやく後ずさり。怪しい挙動が話題になりました」(羽生結弦ファン)

誰もが知りたがる羽生の妻。彼女はいかにして羽生家に認められたのだろうかーー。

これまで、羽生のことを一番に支え続けてきたのは実母だ。長年、羽生を取材してきたスポーツジャーナリストの野口美惠さんは、彼の母についてこう語る。

「小さいころから毎日リンクへの送り迎えをし、羽生さんがシニアデビューするまで、夜更かしして衣装をずっと作られていました。東日本大震災のときに、練習できるリンクを一生懸命探されたのもお母さまだそうですね。トロントに拠点を移したときも、お母さまが付き添いました。精神的にも、羽生さんがどれだけ救われたかわかりません」

トロントでは、羽生と母の二人暮らし。外出せず、ストイックに練習する羽生のために、母は栄養管理やメンタルコントロールなどを勉強し、衣食住から練習に対するアドバイスまで、すべてのサポートを行っていたという。

■母が妻に教える“ファンを大切に”

息子の教育環境を整えるために転居を繰り返した孟母(孟子の母)同様に教育熱心な母は羽生に対して厳しさを見せることもあった。

「羽生さんが高校生のときには携帯電話を持たせなかったそうです。彼に何度か欲しいと頼まれても、『スケートに集中してほしいから』と断っていたといいます。また、かつては恋愛を禁止していたと聞いたこともあります」(前出・スポーツ紙記者)

とはいえ、どれも息子を思っての行動だ。だからこそ羽生は、母に絶大な信頼を寄せている。過去の連載記事で、彼はこう明かした。

《特に、いつも身近にいる母の一言は特別です。(中略)母親って、何ヶ月もお腹の中で大事にしてくれて、大変な思いをして生んでくれて、言葉も話せない赤ん坊の頃からずっと一緒にいてくれたからこそ、わかることがあるのだと思います。その言葉も想いも重くて、まっすぐに深く響きます》

羽生の母は、彼の結婚についてどう考えているのだろうかーー。

「お母さまは羽生さんのファンの方々もとても大事にされていました。ファンレターには最初、手書きでお礼状を出されていたそうです。ファンの方々がリンクに投げ入れてくれたプーさんたちも、お母さまが自宅に送り保管していたと聞いています。そんなお母さまですから、きっと羽生さんの奥さまにも、ファンの方々を大切にするお気持ちを伝えられるのではないでしょうか」

そう語るのは前出の野口さんだ。突然の発表に対する羽生ファンの衝撃は計り知れない。羽生自身でさえ、’18年の会見では「家族を持ったら『裏切られた』って言われるかも」とこぼしていたほどだ。それでも、母は羽生の入籍を受け入れた。

「発表してしばらくたっても、相手の情報が全くなく、もはや存在するかどうかもわからない状況です。これがかえって、羽生さんの潔白なイメージ、そしてファンの理想を守ってくれています。世界中が注目するなかで少しも尻尾をつかませない“プロ彼女”だからこそ、ファン想いのお母さまも厳しい審査の末に結婚を認めたのでしょう」(前出・スポーツ紙記者)

表舞台には1度も出ず、インタビューも断り続け、羽生のためだけに謙虚に活動してきた母。まるで幽霊のように身を隠し、“目立たない”ことを美徳とする結婚相手に、通じるものを感じたのだろう。

本誌は、プロ転向後初のアイスショー『プロローグ』の楽屋口で、羽生と恋人らしき女性が一緒にいたことを報じている。昨年11月の横浜、12月の八戸と、彼女が2度も目撃されたのは、すでに母のお墨付きを得て、「チームゆづ」に招かれていたからかもしれない。

そして、母に似て献身的な彼女の姿に、羽生も引かれたのだろう。

「好きなタイプを聞かれたときには、『凜とした女性』、そして『性格はキツい感じの人がいい!』と答えていました。自分に厳しい羽生さんは、きっと一緒に高め合っていけるような、包容力のあるしっかりとした方を選んだのではないでしょうか」(前出・スポーツ紙記者)

《この1年やってみて、僕はフィギュアスケートしかやってないなって思ったんですよ》

と、直近のインタビューでは、プロ転向後の自分に満足していない様子だった羽生。

《やってこなかったことの方が多いからこそ、可能性をすごく感じています。フィギュアスケートしかやってなかった人間がいろいろなことを勉強し始めて、それをフィギュアスケートというものに落とし込む。それがフィギュアスケートだけじゃなくて、ざっくり言うとエンタメっていう表現というものになっていってくれたらいいな、と思っています》(『AERA』’23年8月14日-21日合併増大号)

結婚という新たな一歩を踏み出した彼の表現は、母、そして妻の手厚いサポートを受け、さらなる飛躍を遂げることだろう。

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