暑さ峠越える「処暑」なのに… 青森県弘前市で37.3度 県内、連日の熱中症警戒アラート

炎天下、帽子や日傘などの暑さ対策をしながら弘前公園を散策する観光客=23日午前11時28分

 23日は二十四節気の一つで、厳しい暑さが峠を越える頃とされる「処暑」。しかし、「熱中症警戒アラート」が出された青森県内は高気圧に覆われて各地で気温が上昇。弘前で37.3度を記録するなど、23観測地点のうち7地点で最高気温が35度以上の猛暑日となった。

 弘前市は午前11時に早くも気温が35度を上回り、盛夏そのものの蒸し暑さに。それでも弘前公園では、元気に園内を散策する観光客の姿がちらほら。強い日差しが照りつける中、日傘や帽子、携帯用扇風機などで暑さ対策をしながら思い思いに古城の雰囲気を楽しんだ。埼玉県の麻生久代さん(75)は「涼しいと期待して来たのに。それでもきれいな岩木山が見られ、頑張って歩いたかいがあった」と語った。

 主な各地の最高気温は五所川原と三戸36.6度、八戸36.4度、今年最高となった十和田が35.4度、黒石35.2度、青森33.4度など。23観測地点中、酸ケ湯を除く22地点で最高気温が30度を超えた。県内の各消防本部によると同日夕方現在、男女28人が熱中症の疑いで救急搬送された。

 青森地方気象台によると、県内は24日も気温が上昇。予想最高気温は弘前37度、八戸35度、青森34度など。環境省と気象庁は同日の県内に3日連続となる熱中症警戒アラートを発表した。

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