比「科学的観点で見守る」 処理水放出に

 【マニラ共同】フィリピン外務省は24日、東京電力福島第1原発処理水の海洋放出について「事実に立脚した科学的観点から海域への影響を引き続き見守っていく」と表明した。「国際原子力機関(IAEA)のこの問題に関する技術的知見を認めている」と指摘し、「島しょ国家として海洋環境保全は最優先課題だ」とも強調した。

 IAEAは海洋放出が「国際的な安全基準に合致する」と評価している。

 フィリピンの小規模漁業者団体「パマラカヤ」は「有毒な放射性廃棄物」により漁業資源が影響を受けるとして海洋放出に反対し、政府にも同調を求めていた。

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