日本社会が抱えている空き家問題をモチーフに娘と亡き父親の心の交流を描く 「消えない灯り」公開決定

日本社会が抱えている空き家問題をモチーフに娘と亡き父親の心の交流を描く映画「消えない灯り」が、2023年10月21日より劇場公開されることが決まった。

「消えない灯り」の舞台となるのは、過疎化の進む地方都市。かつてその街に住んでいた花村茉莉は、今は東京で働いていた。亡くなった父の遺産として実家を譲り受けるが、仕事を解雇されることになり売却を考えていた矢先、実家で父の幻影を目にする。悩む茉莉の元へ、かつて教師をしていた父の教え子・陽子が現れ、父の思い出を聴きながら、自分の生き方を見つめ直してゆく。

主役の花村茉莉を演じるのは、映画「ヒカリサス海、ボクノ船」でデビューし、ドラマ、CMを中心に活躍してきた織田美織。本作で初主演を飾る。陽子役は、第1回TAMA映画賞で新進女優賞を受賞した「60才のラブレター」「哀愁しんでれら」の金澤美穂。茉莉の父親役に平田満、家を出て行った母親役に朝加真由美、ほかに温水洋一、宍戸美和公、塩顕治、北浦愛、諏訪珠理らが脇を固める。監督・脚本は「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2018」ジャパン部門でベストアクトレス受賞の「痣」や、オムニバスホラー映画「狂い華」の一篇「呪いうつり」を手掛けた井上博貴。

公開されたポスターには、古い家の日の当たる窓辺で、父と娘、そして父の教え子の3人が幸せそうにほほ笑む姿が映し出されている。また予告編では、家を売ることにためらう主人公・茉莉と、亡くなった父を通して出会った陽子や他の人々との交流が切り取られている。

【作品情報】
消えない灯り
2023年10月21日(土)より渋谷ユーロスペースほか全国順次ロードショー
配給:ミカタ・エンタテインメント
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