新たに海底熟成事業、マルソーグループ/酒類等、直江津港湾活用

 マルソー(新潟県三条市、渡邉雅之社長)のグループ会社である上越建設工業は、新たに直江津港(新潟県上越市)の港湾を活用した酒類等の海底熟成事業を行うと発表した。
 貯蔵可能な場所、その水深や温度等調査が完了し、必要な許可を得て貯蔵を開始する。5カ月間熟成し、11月末に貯蔵した酒類を引上げ、12月に有識者による試飲会を行う予定。
 海底熟成酒は刺激が緩和され、全体的にまろやかで香りも増すなど事例もあるという。味覚分析を行い事業化へ検討を進める。調査事業に参加する企業のメンバーを中心にブランディングやPR、販促方法を検討するため、渡邊社長をマネージャーにプロジェクトチームも立ち上げた。
 上越建設工業は生コンクリート・コンクリート二次製品製造・販売を行う。建設不況の中、直江津の海を活用した事業を模索する中で新規事業の立案に至った。

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