残る1人にも5億円賠償命令 「ファスト映画」の無断投稿

東京地裁中目黒庁舎=東京都目黒区

 映画を10分ほどに短くまとめた「ファスト映画」を動画投稿サイトに無断公開した男女3人に、東宝や松竹、東映など映像大手13社が損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁(杉浦正樹裁判長)は24日、審理が分離された40代男性に請求通り計5億円の賠償を命じた。他2人については同様の賠償とした昨年11月の東京地裁判決が確定している。

 13社側によると、男性の所在が分からず、関係書面を裁判所の掲示板に張り出すことで訴状が当事者に届いたとみなす「公示送達」が認められた。男性は答弁書などを提出せず主張しなかった。

 3人は著作権法違反罪に問われ、有罪とした仙台地裁判決が確定している。

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