仮装も伝統! 和歌山県白浜町「綱の地蔵盆踊り」 

「鈴木主水と白糸口説き」の歌に合わせて踊る参加者(23日、和歌山県白浜町で)

 和歌山県白浜町東白浜にある綱不知公園(噴水公園)で23日夜、約200年の歴史がある「綱の地蔵盆踊り」(実行委員会主催)があった。仮装した老若男女が、地域に伝わる念仏踊り「鈴木主水(もんど)と白糸口説き」の歌などに合わせて踊り、にぎわった。

 江戸後期から伝承されている仮装の盆踊り。コロナ禍で中止していたため4年ぶりだった。地域住民らが、やぐらを囲み、「鈴木主水と白糸口説き」のほか、「白浜音頭」「炭坑節」の歌に合わせて踊った。

 雨による中断はあったが、参加者は海賊、チャップリン、タイガーマスクなどの衣装で参加し、会場を盛り上げた。

 父親がこの盆踊りに参加し、芸者の衣装で踊っていたのを覚えているという実行委員長の正木秀男さん(72)は「これからも地域の貴重な文化を後世に伝えていきたい。観光につなげていくことも考えたい」と話していた。

© 株式会社紀伊民報