「家康と三成のスマホ」の放送決定。SF時代劇シリーズ完結編。最終話、関ヶ原の勝敗は投票で決まる!

NHK総合では、9月5~8日と12~15日にSF時代劇「家康と三成のスマホ」(午後11:45)を放送する。

「もしも歴史上の偉人がスマートフォンを持っていたら?」という設定と、全編スマホ画面のみという演出で好評を博しているSF時代劇「○○のスマホ」シリーズ。2020年「光秀のスマホ」(主演・山田孝之)、21年「土方のスマホ」(主演・窪田正孝)、22年「義経のスマホ」(主演・川栄李奈)と、毎年新たな演出を加えながら展開された。23年は、シリーズ“天下人のスマホ”と題して「信長のスマホ」(主演・島﨑信長&佐藤信長)、「秀吉のスマホ」(主演・和田正人)を放送してきた。

そして、満を持してお送りするのがシリーズ初のダブル主人公で描く「家康と三成のスマホ」だ。物語は、豊臣秀吉が亡くなった直後から始まる。過去に例を見ない、一筋縄ではいかない家康と三成が、スマホを通した頭脳戦と愛憎劇を繰り広げ、関ヶ原の戦いで雌雄を決するまでを5分×全8話で描く。大河ドラマ「どうする家康」(日曜午後8:00ほか)で盛り上がる戦国ブームに、大胆な設定と意外としっかりした史実の積み重ねで一石を投じる、異色のシリーズの完結編だ。

これまで「光秀のスマホ」では明智光秀を山田、「土方のスマホ」では土方歳三を窪田、「義経のスマホ」では源義経を川栄が演じたが、その名前が明かされたのは番組内。今回も、主人公の家康と三成を演じる俳優が誰なのかは明かされないままドラマはスタート。2人とも、数多くのドラマや映画に引っ張りだこの実力派俳優ということで、指先や声などから、誰が演じているのか考察するのも楽しみ方の一つだ。

家康や三成の間を取り持ったり、かき乱したりする個性的な武将たちを、六角精児や落合モトキ、大谷亮介や後藤剛範、杉田智和ら多彩な俳優・声優陣が演じる。シリーズにレギュラー出演しているあの俳優も、これまでにない形での登場となる。

関ヶ原の戦いを描く最終話(第8話)は、「家康勝利ver.」と「三成勝利ver.」の2パターンを用意。どちらを放送するかを視聴者の投票で決定。最終話の放送日・9月15日は、関ケ原の戦いが行われた日だ。記念すべきこの日、史実通り家康が勝利するのか、それとも史実を裏切り三成が勝利するのか。視聴者の投票が歴史を動かす!? 番組公式サイトで9月14日まで投票が可能だ。

そして、「家康と三成のスマホ」最終話の放送翌日には、シリーズ初のイベント「天下人のスマホin関ケ原~祝勝会、あるいは反省会~」が、岐阜県関ケ原町で開催。視聴者投票で関ケ原の戦いの勝者が選ばれた翌日という盛り上がりの中で、さまざまな企画を用意。イベントには、過去作に登場した豊臣秀吉(和田)がリモートで参戦予定。また家康や三成をはじめ、“天下人のスマホ”シリーズ出演者からの特別メッセージも寄せられる。

ほかにも、X(Twitter)で活躍する歴史系インフルエンサー・石田三成@ZIBUが会場に現れる。毎年話題となる関ヶ原の戦いの翌日でもあるこの日、どのような登場をするのかにも注目だ。番組の時代考証を担当する明治大学教授・清水克行氏や番組ディレクターも加わり、制作舞台裏エピソードや、番組のスマホ画面から出題する歴史クイズ、美術小道具や撮影機材展示、さらには視聴者投票で選ばれなかった“もう一つの最終話”も特別公開。番組ファンにはたまらないイベントとなっている。観覧募集は8月31日まで。イベント詳細と応募はNHK名古屋放送局の番組公式サイトに掲載中。

なお、「信長のスマホ」「秀吉のスマホ」に引き続き、今回も方言版の制作が決定。家康が三河弁、三成が近江弁と出身地の言葉でしゃべるこの特別版は、家康の地元・東海地方で放送されるほか、それ以外の地域の方でもNHKプラスによる配信予定。放送日、配信日は決まり次第、公式サイトや番組公式X(Twitter)で告知される。

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