島しょ国機構、処理水放出容認 「日本の主権の範囲内」

 【シドニー共同】太平洋島しょ国で構成する地域機構「太平洋諸島フォーラム(PIF)」のプナ事務局長は24日、東京電力福島第1原発処理水の海洋放出開始について「残念なことかもしれないが、驚きではない。日本のやっていることは主権の範囲内と言わなければならない」と述べ、容認する姿勢を示した。加盟国で賛否が割れていることも認めた。

 太平洋島しょ国では、米英仏が過去に核実験を繰り返し、一部の住民が被ばくした苦い経験がある。PIFはこれまで処理水放出に強い懸念を表明してきた。

 中国との関係を深めるソロモン諸島は処理水放出に否定的な立場だ。

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