明治~昭和前半の教科書展示 9月末まで和歌山県すさみ町歴史民俗資料館、雑誌も

明治~昭和前半の教科書や雑誌を計17冊展示している(和歌山県すさみ町周参見で)

 和歌山県すさみ町周参見の町立歴史民俗資料館は、明治~昭和前半の教科書や雑誌を展示する企画展をしている。9月末まで。無料。

 展示しているのは、1980年に町民から寄付された教科書12冊と雑誌5冊。同館に保管していたもので、初公開。

 教科書は小学校から高校まである。37(昭和12)年発行の「尋常小学修身書」では、靖国神社についての記述があり、戦争の影響下での教育の姿を垣間見ることができる。

 雑誌は、53(昭和28)年発行の「皇太子外遊画報」や49(昭和24)年発行の「お化粧と髪型集」などで、当時の風俗を知ることができる。

 同館スタッフの和田正英さん(64)は「教員をしていたが、こんなに古い教科書は初めて見た。当時の教育などを知る上で重要な資料。本物を見て考えてみてほしい」と話した。

 問い合わせは、同館(0739.55.4059)へ。開館時間は午前9時~午後4時。水、日曜が休館。

© 株式会社紀伊民報