【大規模地すべり】住民への避難指示は解除も道路に土砂流入…復旧に時間かかる見通し 24日(静岡市葵区の山間部)

静岡市葵区の山間地で大規模な地すべりが発生しました。住民への避難の呼び掛けは解除されましたが、土砂は市道を塞いでいて復旧には時間がかかりそうです。

地すべりが発生したのは、静岡市葵区諸子沢の大久保沢上流部です。市によりますと、8月21日、地元の自治会長から「川の濁りが発生し、山の斜面の崩壊が疑われる」と連絡がありました。翌日、市の職員がドローンで山の斜面が崩壊しているのを確認、地滑りの発生を確認しました。地すべりは、広いところで幅、約170mにわたり、起点から、約1.5km先の市道まで土砂が流出しましたが、これまでに人や建物などへの被害は報告されていません。静岡市は、23日夕方、大川小中学校に避難所を開設し、下流の19世帯に避難を呼びかけ、2世帯5人が避難しました。また、土砂が流れ込んだ市道を通行止めにしました。

そして、24日午前6時から難波市長はじめ、市の担当者が現地を調査。その結果、上部の崩壊はこれ以上広がらない見込みで、人家へ影響が及ぶ可能性は低いことから、24日午前10時に避難の呼びかけを解除しました。現地を見た難波市長は…。

(静岡市 難波市長)

「上から落ちたのがここにたまってる、この黒いところはみんな岩、岩の中に隙間ができて、そこに水が入って(崩れた)、“深層崩壊”が起きたのかもしれない、人工的な改変(盛り土など)があって起きたのではなく、自然の状況からこうなったと考えている」

静岡市は今後、センサーやカメラを設置して河川を監視し、増水が予測される場合は再び避難を呼びかけるということです。また県と連携して測量を行い、復旧方法を検討する方針です。

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