金融庁、損保ジャパン立ち入りへ 9月にも、ビッグモーター不正で

損害保険ジャパンの本社ビル

 中古車販売大手ビッグモーター(東京)による自動車保険の保険金不正請求問題で、金融庁が損害保険ジャパンに対し、保険業法に基づく立ち入り検査を9月にも行う方向で検討していることが24日、分かった。ビッグモーターへの出向者の役割や事故車両のあっせん再開の経緯を中心に、癒着の構図を解明する。保険契約者の保護に関わる問題があれば、業務改善命令などの処分を視野に入れる。

 金融庁は損保ジャパンを重点的に調べると表明し、37人の出向者が不正を認識していたかどうかなどを8月末までに報告するよう命じている。損保ジャパンは外部弁護士による委員会が調査中で、報告は限定的な内容になる可能性が高い。

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