「“怖い”をポジティブに」馬場咲希は6月以来のアンダーパー

豪快に振り抜く1Wショットが戻ってきた(撮影/中野義昌)

◇国内女子◇ニトリレディスゴルフトーナメント 初日(24日)◇小樽CC (北海道)◇6695yd(パー72)◇晴れ(観衆1308人)

アマチュアの馬場咲希(東京・代々木高)が2バーディ、1ボギーの「71」で回り、1アンダーと上々の位置で初日を終えた。

アンダーパーでのプレーは、直近の国内ツアー出場となる6月「宮里藍 サントリーレディス」3日目の「70」以来。その後の海外メジャー3試合はいずれもオーバーパーで予選落ちが続き、8ラウンドぶりだった。「きょうはアンダーといっても、ひとつだけなので。最近の“傾向”が、きょうはあんまりなかった。そこは良かったかな」。数字ではなく内容にうなずいた。

親子タッグで小樽に挑む(撮影/中野義昌)

まずは海外メジャーでのハードセッティングと対峙する中で思うように振り切れなかったショット面。前半はパー3を除く7ホールで1Wを握り、距離を稼いだ。「いままでは『怖いなー』って思ったまま打って、ミスが多かった。(考え方を)ポジティブな方に変えて、気持ちよく振る感じでできました」

4Iで刻んだ後半2ホールを含め、大きなミスは左サイドの木にくっついてしまった16番くらい。15番で右ラフからピンに絡める「イメージ通り」のバーディを奪った直後、その16番はレイアップして3打目がショートして20ydほどのアプローチを残した。これまでなら58度のウェッジ一択だった場面で54度を握り、練習してきた“足”を使う寄せを披露。この日唯一のボギーに収めて傷口を広げなかった。

まだ好調とはいえないまでもティショットを幅に収め、しっかりピンを攻めていく姿勢も取り戻してきた。「(今季海外メジャー4試合は)全部、落ちちゃったので。1回(課題を)書き出して見つめ直して、『ここがダメだな』と思うところも多かった。それを変えていきたい」。大舞台で味わった悔しさを成長の糧にしようと必死だ。(北海道小樽市/亀山泰宏)

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