藤井七冠と井山二冠が受賞 関西囲碁将棋記者クラブ賞

表彰状を手にする藤井七冠=大阪市の関西将棋会館

 関西囲碁将棋記者クラブ(山陽新聞社など20社加盟)は第31回記者クラブ賞に将棋の藤井聡太七冠(21)=竜王・名人・王位・叡王・棋王・王将・棋聖=と囲碁の井山裕太二冠(34)=王座・碁聖=を選び、24日に大阪市の関西将棋会館で藤井七冠の表彰式を行った。井山二冠の表彰式は29日に開かれる予定。

 ともに受賞は3年連続で、藤井七冠は3回目、井山二冠は15回目。将棋は2022年度、囲碁は22年の成績を基に選考した。藤井七冠は五冠防衛からさらに棋王を獲得。初参戦の名人戦A級順位戦を制し、名人への挑戦権を得たことなどが決め手になった。井山二冠は歴代最長の本因坊11連覇の偉業を達成(今年7月に失冠)し、王座、碁聖と合わせ三冠を保持していたことなどが評価された。

 藤井七冠は「(22年度は)自分が思っていた以上の活躍ができ、実力よりも結果が先行したように感じる。(全八冠制覇が懸かり31日に開幕する)王座戦ではより面白いシリーズにできれば」と話した。

井山二冠

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