なでしこ宮沢選手が市訪問 得点王に南足柄市民歓喜

中学時代の恩師から花束を受け取り笑みを見せる宮沢選手=24日、南足柄市役所

 サッカー女子のワールドカップ(W杯)で5ゴールを決める活躍ぶりで地元の南足柄市内を湧かせた日本代表「なでしこジャパン」のMF宮沢ひなた選手=同市出身=が24日、結果報告のために同市を訪問した。市庁舎の正面玄関で市民や職員らから大きな拍手とともに出迎えられた宮沢選手は「南足柄をはじめ国内の皆さんからの多大な応援があったからこその結果だった。まだまだ成長していきたい」と目を輝かせた。  

 同日午前、代理人とともに市庁舎を訪ねた宮沢選手は「得点王 おめでとう」と書かれた横断幕や、宮沢選手のTシャツを身につけた子どもたちから熱烈な歓迎を受け、加藤修平市長や市スポーツ協会の池田和男会長、市サッカー協会の多田徹会長、中学時代の恩師である尾上夏子教諭からそれぞれ花束を受け取った。

 顔なじみの恩師や知人からの声かけに笑みをこぼした宮沢選手。本大会では準々決勝で惜敗したものの、初出場で“得点王”の快挙を成し遂げた。「印象的なゴール」を聞かれると、スペイン戦の2点目を挙げ「無心で足を動かして、会場が湧いた瞬間に『入ったんだな』と実感した。鳥肌が立つくらいうれしかった」と振り返った。

 今後については「女子サッカーの発展のためにも、とにかく結果にこだわり続ける。下を向いている時間はなく、さらなる高みを目指した環境でチャレンジしたい。皆さんに感動や勇気を届けられるよう日々頑張っていきたい」と熱を込めた。

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