シティがジェレミー・ドク獲得を発表! 94億円でマフレズ後釜を確保

[写真:Getty Images]

マンチェスター・シティは24日、スタッド・レンヌからベルギー代表FWジェレミー・ドク(21)を完全移籍で獲得したことを発表した。背番号は「11」に決定。契約期間は2028年6月30日までの5年となる。

なお、移籍市場に精通するジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、シティはドクの移籍金として総額6000万ユーロ(約94億6000万円)をレンヌに支払うことになるという。ただ、移籍金の支払いに関しては分割払いが可能な上、各種インセンティブに関してもシティにとって有利な条件となった模様だ。

ベルギー、フランスの名門でのプレーを経て世界最高のクラブのひとつにステップアップを遂げた21歳FWは、新天地での意気込みを語っている。

「今日は僕にとって、個人的にもプロフェッショナルの立場においても素晴らしい日になったよ」

「マンチェスター・シティは世界のフットボール界で最高のチームであり、ここに加わることは僕と家族にとってとても特別なことだ」

「僕は若いプレーヤーで、たくさんのことを学び、改善しなければならない。ペップや彼のスタッフと協力し、素晴らしいプレーヤーたちと一緒にプレーすることで、さらに優れたプレーヤーになれるだろう。僕はそれを確信しているんだ」

「昨シーズンのシティの試合を観ることはは素晴らしかったよ。トレブルを獲得することはフットボール界で最も難しいことだけど、彼らはそれを成し遂げた。このチームに加わることがどれほどエキサイティングなことか、想像もつかないはずさ」

「始めるのが待ちきれないよ。ファンのみんなに喜んでもらえると嬉しいよ」

アンデルレヒトの下部組織出身で、2018年に16歳でファーストチームデビューを飾ったドク。2020年10月にはレンヌへ完全移籍し、ここまで公式戦90試合以上に出場している。加入後2年間は新天地への適応や負傷に悩まされたが、昨シーズンは負傷が癒えた後半戦に本領を発揮し、公式戦35試合7ゴール4アシストと上々の結果を残した。

左ウイングやセカンドトップとしてもプレー可能だが、順足の右ウイングの印象が強く、爆発的なスピードと繊細なボールタッチを武器にスペースだけでなく密集地帯においても個人で局面を打開できる。これまでのキャリアを通じて、ゴールやアシストという数字面での貢献が大きな課題となっているが、昨シーズン終盤にゴールを奪う感覚を掴んでおり、さらなる覚醒が期待されるところだ。

アルジェリア代表FWリヤド・マフレズのアル・アハリ移籍によって、右ウイングプレーヤーの獲得が急務となったシティ。先日にはクリスタル・パレスのU-21フランス代表MFマイケル・オリーズへの関心も伝えられたが、チェルシー行き有力とされた同選手は最終的にパレスとの新契約にサイン。今夏の残留が決定した。

そういった中、移籍市場閉幕まで約1週間となったこのタイミングで伸びしろ十分な後釜確保に成功した。

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