京都・舞鶴の海自隊員262人巣立つ 少子化やウクライナ侵攻で入隊は激減

海上自衛隊隊歌を斉唱する舞鶴教育隊の修業者たち(舞鶴市泉源寺)

 海上自衛隊舞鶴教育隊(京都府舞鶴市泉源寺)で24日、一般海曹候補生と練習員の修業式があった。前年より約4割少ない262人が各課程を終え、各部隊へ巣立った。

 修業者は4月から海上自衛官の心構えを学び、体力を鍛えてきた。一般海曹候補生が男性121人、女性41人、練習員が男性100人で18~32歳。前年は両課程で同時期に計449人が修業したが、少子化に加え、ロシアによるウクライナ侵攻の影響で入隊者が減少したとみられるという。

 体育館での式典で修業の申し渡しや優秀隊員への賞状授与、海上自衛隊隊歌の斉唱があり、修業者は任務への思いを新たにした。

 下淳市・舞鶴地方総監は「中国やロシアの力による一方的な現状変更やその試みは国際秩序に対する深刻な挑戦。抑止力は不可欠」とした上で「自己の能力をチームの一員として発揮し、国民の負託に応えてほしい」と訓示した。

© 株式会社京都新聞社