富山県内で車のバッテリー上がり多発 猛暑でエアコン使用増

ドライバーにバッテリー上がりへの注意を呼びかける射水署員=北陸自動車道小杉インターチェンジ

 富山県内で今夏、車のバッテリー上がりが多発している。猛暑でエアコンを使うためとみられ、日本自動車連盟(JAF)富山支部の8月の救援件数は15日間で261件に上り、前年同期より31件増。警察にも連日、車両故障の通報が寄せられ、渋滞や事故につながる恐れもあるだけに、24日は射水市内でドライバーへの注意喚起が行われた。

 夏場は元々、エアコン使用で電力消費が激しくなるため、バッテリー上がりの多い季節。今年は「酷暑」と表現されるほどの暑さに見舞われており、同支部は救援が増えた理由について「エアコンを駆使しているためだろう」と推測する。

 信号待ちや走行中に起き、走れなくなるケースが目立つ。射水署によると8月の初めごろ、朝の通勤時間帯に国道8号交差点で、赤信号で止まったトラックのエンジンがストップ。渋滞解消に2時間ほどかかったという。

 同署には7月以降、1日に1~2件の通報が寄せられているといい、交通課は「例年より確実に多い」。24日は北陸自動車道小杉インターチェンジの出口でドライバーにチラシを配り、適正な整備や保守点検などを呼びかけた。

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