「自転車ヘルメット購入に1000円補助」も申請わずか4人、なぜか伸び悩み

市民にヘルメットの着用を呼びかける南丹署員(南丹市園部町)

 自転車のヘルメット着用率を高めるため、京都府警南丹署などがヘルメット購入補助を実施している。7月から先着30人でスタートしたが利用が伸び悩んでおり、23日時点で申請は4人にとどまっている。同署は「ヘルメットは命を守るため必要」と、補助利用と着用を呼びかけている。

 補助は、同署と京都府交通安全協会南丹船井支所、南丹船井地域交通安全活動推進委員協議会が実施。対象は7月1日以降に南丹市、京丹波町の店で購入した両市町の住民。安全基準を満たした大人用ヘルメット3千円以上の製品に、千円を補助する。

 ヘルメットと購入時のレシート、住所が確認できる証明書を持参し、同署交通課の窓口に申請する。当初は8月31日までだったが、受付期間を今年いっぱいまで延長し、定員に達し次第終了する予定という。

 管内では、4月の努力義務化以降、6月末までに自転車と自動車の衝突事故が2件発生している。同署は補助制度に加え、街頭活動も強化しており「悲惨な事故現場を見ている立場で説得力ある呼びかけをし、着用を促したい」としている。

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