茨城・鉾田 とちぎ自然の家 家族らカヌー体験 4年ぶり一般開放

カヌー体験を楽しむ親子=鉾田市玉田

茨城県鉾田市玉田にある栃木県の社会教育施設「とちぎ海浜自然の家」(丸山周二所長)で19日、「海浜オープンデー」が開かれた。施設が一般開放され、訪れた家族連れなどが、カヌーや貝殻ペイントなどの体験を楽しんだ。

同施設は、海岸沿いの丘陵部に立地。約18万5600平方メートルの広大な敷地には、宿泊施設や屋内スポーツ館、温水プール、アスレチック広場などがあり、さまざまな体験ができる。

屋外の水の広場では、カヌー体験を実施。参加者は風の影響を受け、真っすぐ進めず苦戦していたが、パドルで水をかく感触を楽しんでいた。宇都宮市から来た木屋千彩君(9)は「ゆらゆらして難しかったけど、家族で協力できた」と笑顔で話した。

宿泊施設のある生活館では、貝殻ペイントやキャンドルづくりなどの体験が行われた。館内の見学は自由で、海が一望できる2階のメイン広場では、写真撮影を楽しむ参加者もおり、それぞれ夏の思い出を刻んでいた。3人の子どもと訪れた同施設の近くの小沼麻美さん(41)は「すてきな施設なので、みんなで来ることができてよかった」と話した。

同施設によると、一般開放は4年ぶり。コロナ禍の影響で団体客の利用が減っているといい、丸山所長は「一般開放の再開で、施設の魅力を多くの人に知ってもらい、利用の促進につながれば」と話した。

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