eスポーツで交流 高齢者と水戸啓明高生 茨城・水戸

「太鼓の達人」をプレーする高校生と高齢者ら=水戸市千波町

茨城県社会福祉協議会は22日、水戸市千波町のセキショウ・ウェルビーイング福祉会館(県総合福祉会館)で、コンピューターゲームで対戦する「eスポーツ」を通した多世代交流会を初めて開いた。茨城わくわくセンターのeスポーツ体験会を受講する高齢者と水戸啓明高「CREATE Lab.」部の生徒ら計約40人が参加し、互いにこつを伝えたり、応援したりして交流した。

交流会は高齢者の生きがいづくりや運動機能の向上、世代間の相互理解などが目的。

参加者は介護予防体操「シルバーリハビリ体操」で体をほぐした後、「グランツーリスモ」「ぷよぷよ」「太鼓の達人」とジャンルの異なる3種類のゲームをプレーした。最後は4チームに分かれて「太鼓の達人」で合計得点を競った。曲はアニメ映画「となりのトトロ」の主題曲「さんぽ」。選手以外の参加者も画面に合わせてリズムを取ったり歌を口ずさんだりして楽しんだ。

同部の鈴木巧真部長(17)は「激しい動きが苦手な人でも、太鼓の達人やパーティーゲームならできるかもしれないと思った。部活動に生かしたい」と語った。茨城町、大野真弓さん(68)は「すごく新鮮だった。(高校生の技術に)少しでも近づきたい」と意欲を高めていた。

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