夏のスタンプラリー盛況 神奈川の鉄道各社 ワンデーパスで「夏の大冒険」、景品も人気

東急新横浜線の新横浜駅で、東急のスタンプラリーを楽しむ男児=横浜市港北区

 各駅を巡り、途中下車してはスタンプを押印-。神奈川県内の鉄道各社の夏のスタンプラリー企画が盛況だ。各社は、夏休み中の家族連れなどに電車に親しんでもらい、沿線の活性化につなげたい考え。今年は新型コロナウイルスの5類移行を受け、昨夏よりも参加者が増えているといい、達成者に進呈する景品が既になくなった会社も。今年のスタンプラリー事情を探った。

 「これで四つ目だ」-。8月下旬の平日。東急新横浜線の新横浜駅(横浜市港北区)の改札口付近には、次々と小学生らが集まった。お目当ては、東急電鉄(東京都)のスタンプ台だ。

 川崎市在住の小学4年生男児は、東急田園都市線の二子新地駅(川崎市高津区)からスタンプラリーを開始。東急線全線が1日乗り放題となる「東急線ワンデーパス」を購入し、祖父と共に回っているという。男児は「(景品の)電車カードが欲しい」と笑顔。祖父も「大きくなったら、こうやって一緒に遊んだりできないので、いい思い出」と目を細めた。

 同社は9月3日まで、「のるるんとまわる夏の大冒険 東急線電車スタンプラリー2023」と題したイベントを開催している。コロナ禍の2020、21年は休止し、昨年から再開。今年は、ターゲット層である親子連れを中心に順調に推移しており、スタンプ帳の在庫は残りわずかだという。

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