2分!練る!振る!小ワザで「インスタントコーヒー」を格上げするレシピ4

“電子レンジで2分”が香りを立たせる秘訣!プロ顔負けのホットコーヒー

カフェで飲む一杯すら我慢を強いられる昨今のお財布事情。節約のために「カフェでひと息」も控えたいとなると、家でコーヒーを飲むことになるが、最近の物価高でコーヒー豆も高騰中。でも、もし家で淹れるインスタントコーヒーが最高の一杯になるのならーー。

そこで覚えておきたいのが、インスタントコーヒーを激ウマに変身させるワザだ。

「豆から淹れるコーヒーはテクニックが必要ですが、インスタントコーヒーなら誰でも簡単に、おいしく淹れられます。それに、一杯あたりの価格は、コンビニコーヒーよりも断然安い。味や香りが変わりにくく、コーヒー豆のようにどんどん酸化する心配もありません」

そう話すのは、日本カフェプランナー協会の富田佐奈栄さん。しかもインスタントコーヒーは、製造技術の向上で香りも味わいも各段にアップしているのだとか。

「粉末状の昔からあるタイプは、コーヒー液を霧状にして、高温で一気に水分を取り除くスプレードライ製法で作られています。最近は粒の大きいフリーズドライ製法が登場し、マイナス40度以下で瞬間冷凍したコーヒー液を砕いて、真空乾燥させます。乾燥時に熱を加えないため、コーヒー本来の味や香りを逃さないのが特徴。自宅でカフェ気分を味わいたいなら、フリーズドライ製法のインスタントコーヒーを選ぶのがおすすめです」(富田さん・以下同)

これまでインスタントコーヒーの淹れ方を研究し、さまざまな裏技を試してきたという富田さんが、インスタントコーヒーを格上げするレシピを教えてくれた。

■インスタントなのに香り深い“レンチン”マジック

【プロ顔負けのホットコーヒー】“電子レンジで2分”が香りを立たせる秘訣

<材料/コーヒーカップ1杯分>

インスタントコーヒー…ティースプーン山盛り1杯(約2g)
水…140ml

<作り方>

(1)電子レンジ可のカップに水、インスタントコーヒーの順に入れる
(2)かき混ぜずに、電子レンジ500Wで2分温める
(3)スプーンでゆっくりかき混ぜる

「コーヒーは強い香りが立つほどおいしく感じます。インスタントコーヒーの香りを引き出すには、電子レンジを使うのがいちばんだとわかりました。ポイントは、“水”にインスタントコーヒーを投入し、“かき混ぜず”に電子レンジで2分温めること。それだけで、いつもの香りの2倍近くに! 驚くほど味わいが変化するんです」

暑い日にお湯を沸かさなくていいのも魅力。アイスコーヒーにしたい場合は、氷を入れて冷やすだけ。多めに作り置きしてもいい。

【カフェ・オ・レ】先に粉を水で練っておくことでダマを防ぐ

<材料/コーヒーカップ1杯分>

インスタントコーヒー…ティースプーン山盛り1杯(約2g)
水…小さじ1
牛乳…140ml

<作り方>

(1)電子レンジ可のカップに水とインスタントコーヒーを入れてよく練る
(2)牛乳を注ぎ、電子レンジで沸騰させないように温める
(3)スプーンでゆっくりかき混ぜる

「牛乳を入れて作るカフェ・オ・レも、はじめに少量の水でインスタントコーヒーをよく練っておくだけで、口当たりが滑らかになり、喫茶店の味が楽しめます」

【ダルゴナコーヒー】韓国発の2層式“映えコーヒー”は振るだけで簡単に

<材料/コーヒーカップ1杯分>

インスタントコーヒー…大さじ2杯
グラニュー糖…大さじ2
水…大さじ2
氷…適量
牛乳…120~150ml
インスタントコーヒー(トッピング用)…ひとつまみ

<作り方>

(1)ふたつきの筒状容器にインスタントコーヒー、グラニュー糖、水を入れ、もったりするまで1分ほど振る
(2)グラスの高さまで氷を入れ、牛乳を入れた後に(1)をのせる
(3)トッピング用のインスタントコーヒーを散らす

【泡アイスコーヒーモクテル】それぞれの苦みがバランスよく混ざった大人のコーヒー

<材料/コーヒーカップ1杯分>

ノンアルコールビール…160~180ml
ゆずシロップ…15ml
アイスコーヒー…120ml(冷ましたホットコーヒー)
氷…5~6個

<作り方>

(1)背の高いグラスにノンアルコールビールを入れ、シロップを加えて軽く混ぜる
(2)ふたつきの筒状容器に氷とアイスコーヒーを入れ、しっかり泡が立つまで振る
(3)(1)のグラスに静かに注ぐ

ゆずシロップだけでなく、バニラやヘーゼルナッツなどのシロップにも合うので、お好みで変えてOK。

富田さんは、インスタントコーヒー選びのポイントを次のように語る。

「アイスコーヒーにしたり、牛乳を入れるなどして飲むことが多い人は、深煎りの濃いタイプを選ぶのがおすすめ。コーヒーの味がしっかり出るので、よりおいしく仕上がります」

インスタントコーヒーは賞味期限も長めで優秀。最後までおいしく飲み切るコツは?

「空気に触れ続けると粒がくっついてしまうため、使うたびに瓶を振ることで、サラサラを保てます。また、内ぶたシールをつけたままだと、湿気が入りやすく、味や香りが劣化する原因に。シールはきれいにはがし、直射日光の当たらない場所で常温保存を」

お気に入りのカップを用意して、おうちカフェで香ばしいコーヒーの香りに癒されよう♪

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