大谷翔平に依存しすぎたテレビ局の“穏やかではない事情”…右肘靭帯損傷に「代わりなんているわけない」と戦慄

8月23日のレッズ戦を緊急降板した大谷。今季は二刀流絶望で局内に激震が……(写真:AP/アフロ)

米メジャーリーグ、ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平投手(29)に関する心配なニュースが舞い込んだ。右肘の靭帯に損傷が見つかり、今季の残りは投手として登板しないことが分かった。

現地時間8月23日にチームのペリー・ミナシアンGM(43)が会見を開き発表したもので、正式には「右肘内側側副靱帯損傷」だという。今後手術を受けるかどうかなどについては、医師のセカンドオピニオンを受けて決断する。

大谷は同日、レッズとのダブルヘッダー第1戦に「2番・DH兼投手」としてスタメン出場。2回の投球中に異常をアピールして緊急降板した。普段はその後も指名打者として試合に参加し続けるが、ベンチに下がったままでチームドクターの診察を受診していた。

ミナシアンGMは大谷について「心をかき乱されておらず『今夜もプレーしたい』と話しており、本当に精神面が強い」と関心していたが、「彼を思うと辛い……」と下を向いた。

大谷は2018年シーズン終了後に右肘のトミー・ジョン手術を受けた。この時は2019年をリハビリに費やし、プレーできず。GMは今回、打者としては「見ての通りできる。2018年も同じ状態でプレーをやった」と回答。 “問題なし”を強調しているが、日本のテレビ局関係者は穏やかではない。

「WBCでの活躍もあって、大谷翔平を取り上げると視聴率が一気に上がる。そのため朝の情報番組からお昼のワイドショー、夜のスポーツニュースまでトップは大谷の試合です。いっぽうで他のスポーツニュースを流す時間を短くして対応して、競技団体から苦言を呈されることもありました。

ところが、今度は“大谷依存”の揺れ戻しがダイレクトに響きそう。仮に打者としても出場しなくなって来年も1年間を棒に振るようなことになれば、番組の尺が埋まらなくなる可能性もあります。何とか試合に出て欲しいですが……」(テレビ局関係者)

ひとまず今年は世界陸上、バスケットボールW杯、ラグビーW杯など国際スポーツ大会が目白押しだ。だが、現場は戦慄しているという。

「大谷の代わりになる選手なんているわけがない。優勝したりすれば別ですが、彼らの活躍だけで尺を埋めることは厳しい。かといって、日本のプロ野球でWBC出場組全員が活躍しているわけでもない。主婦層をターゲットにする昼帯の情報番組からは今後、一気に野球関連の話題が消えていくかもしれません」(前出・テレビ局関係者)

仮に手術に踏み切るとなれば、それほど時間がかからないことが予想される。大谷がどんな決断を下すか、それに注目しているのはファンだけではない。

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