猛暑続く青森県内 各地の小中学校、熱中症対策で午前授業に むつ市全校、25日休校

午前で授業を終えて下校する中学生=24日午後、むつ市

 暑さが続く青森県内は25日も高温が予想されるとして、環境省と気象庁は24日、青森県に4日連続となる「熱中症警戒アラート」を発表した。同日は県内の小中学校の大半が2学期の始業式を迎えており、むつ市、八戸市、東北町、六戸町などでは授業を繰り上げたり、午前授業・短縮授業にしたりするなどして熱中症対策を行った。

 むつ市教育委員会は24日、熱中症警戒アラートを受け、市内の全小中学校を午前授業とした。25日も暑さが続く予報となっていることから休校を決めた。

 市教委によると、小学校は市内12校のうち6校、中学校は9校のうち5校で24日から新学期が始まった。小中学校の普通教室にはエアコンがなく、北海道で小学生が熱中症とみられる症状で死亡したことを受け、保護者から心配する声が上がっていたという。

 23日に新学期を迎えたむつ中学校は、制服でなく半袖・ハーフパンツの体育着での登校や、授業中の小まめな水分補給といった暑さ対策を行っていた。24日、午前授業と休校の決定後に全校集会を開き、健康や生活リズムの管理に注意することを指導。今週末に大会を控えている部活動もあり、自主練習する場合は暑さが落ち着いた夕方から保護者の同意を得て行うよう呼びかけたという。

 同日午後1時半過ぎ、校舎から出てきた生徒たちは友人と「汗が噴き出る」などと言葉を交わしたり、タオルを首に巻いたりしながら帰路に就いた。侭田(ままた)登校長は取材に「普通教室のエアコン整備や夏休みの延長など、対応を検討してもらいたい」と語った。

 このほか八戸市は一部の小中学校で短縮授業の措置を取ったほか、25日は中学校1校が休校措置を取る。六戸町は24、25の両日、町内小中学校を午前授業とした。東北町や三沢市では一部の小中学校で両日午前授業とし、大間町も25日を午前授業と決めた。

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