防火の合言葉「防火標語」を募集 経験・知識の豊富な山口県民から

 山口県などは、防火意識の普及啓発を図るため、豊富な人生経験と知識を持つ65歳以上の県内在住者から、防火標語を募集している(山口県、山口県消防協会、山口県消防クラブ連合会主催)。

 全国の火災による死者数は毎年1500人前後で推移しているが、その約7割を65歳以上の高齢者が占めている。そこで、高齢者における火災予防意識を高めようと実施される。

 「作品課題」は、①住宅防火(特に住宅用火災警報器)に関するもの②放火火災の防止に関するもの③防炎エプロン(炎に触れても火がつきにくく、燃え広がらない素材を使用したエプロン)の普及に関するもの④その他火災予防に関するもの(山火事予防に関するものは除く)の4種類。

 応募は、最寄りの消防署に持参するか、郵便はがきで。はがきには、作品(標語)、郵便番号、住所、氏名(ふりがな)、年齢、電話番号を明記して、管轄の消防本部に郵送する。応募は1人1点まで。山口市民の応募先は、山口市消防本部予防課予防担当(〒753-0089 山口市亀山町2-1、TEL083-932-2605)で、締め切り(当日消印有効)は2023年10月16日(月)。

 「火災を減らすためには、市民一人一人の防火意識向上が必要不可欠。その第一歩として、作品を応募してほしい」と、同消防本部は応募を呼びかけている。

 寄せられた作品は、管轄の各消防本部で1次審査が行われ、優秀と認められた作品が山口県での2次審査に進む。そして、最優秀賞1点、優秀賞2点、優良5点が2024年2月に決定。最優秀作品は、2024年度の山口県火災予防ポスターに使用される。

 山口市における2022年度の火災発生件数は86件で、記録をとり始めた1952年以来最多だった。内訳で最も多かった「その他の火災」には、農作業の準備前や草刈りなどの野焼きが含まれており、高齢者が関わっていることが多いという。

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