【PSを目指す日本人選手の仲間たち➀】チームを一変させた2人の若きスーパースター候補

夏のトレードでいきなりポストシーズン(PS)を目指せるチームへ移籍し、環境が一変した藤浪晋太郎。藤浪が移籍したオリオールズは再建期を終え、今シーズンは頂点を目指すシーズンに一変している。その躍進を率いているのは2人のスーパースター候補だ。

ここ5年間で良い成績を残すことができていなかったオリオールズ。しかし、そのチームを一変させたのが、将来のスーパースター候補として期待される2人の若き野手だ。

捕手としてチームの扇の要を務めるアドリー・ラッチマンは、2019年のドラフト全体1位でオリオールズに指名されて入団。2022年にデビューし、ルーキーとしてはリーグ2位のOPS.806を記録して新人王投票2位に。期待を背負って迎えた今季は、オールスター・ゲームに初選出されると、ホームラン・ダービーにも出場し、打撃投手に指名した父親を相手に両打席でアーチを放つなど、一発の魅力も持ち合わせている。現在は主に1番打者としてチームを牽引し、16本塁打をマークしている。

もう1人が、ラッチマンと同じく2019年ドラフトでオリオールズから2巡目(全体42位)指名を受けた、三塁手のガナー・ヘンダーソン。2022年9月のデビュー戦では、球団史上4人目となるデビュー戦での本塁打を記録した。

今季は開幕からしばらく低迷していたものの、6月は打率.320、6本塁打と本領を発揮し、現在では新人王の有力候補に挙がっている。チームトップタイの21号を放った8月21日のアスレチックス戦では、10対1と大量リードで迎えた5打席目で、シングルヒットが出ればサイクル安打達成のところ、ライト線に打球を放つと、迷わず二塁へ進む正直さが話題にもなった。

再建期を終え、2016年以来7年ぶりとなるポストシーズン進出、さらには2014年以来9年ぶりとなる地区優勝を目指すオリオールズ。ここ4登板は無四球とコントロールも安定してきた藤浪の活躍とともに、若きスーパースター候補2人の成長も見逃せない。

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