大神雄子がFIBA殿堂入り式典に出席、次の目標は「日本代表のヘッドコーチになることです」

次の目標は“日本代表のヘッドコーチ”と語った大神

8月24日、FIBAはフィリピン・マニラで殿堂入りセレモニーを開催。日本からは大神雄子(トヨタ自動車HC)が参加して「私が続けてこられたのは、バスケへの愛があったからです」とスピーチ。さらに次の目標として日本代表のヘッドコーチを目指すと宣言した。

FIBAの殿堂は2007年に創設され、これまで37ヵ国から180人以上の元選手、コーチがノミネートされている。殿堂入りを果たし、今回式典に参加したのは大神、ヤオ・ミン(元ロケッツ、現中国協会会長)、ペニー・テイラー(オーストラリア)、カトリーナ・マクレーン(アメリカ)、アマヤ・バルデモーロ(スペイン)、ウラミル・マルケス(ブラジル)、アンジェロ・モンテイロ・ドス・サントス・ヴィクトリアーノ(アンゴラ)、ソニー・ヘンドラワン(インドネシア)、そしてカルロス・ロイザガ(フィリピン)とズラブ・サカンデリゼ(グルジア)という12名。

大神は名古屋短大付高(現桜花学園高)時代、7度の日本一を経験。その後、2001年にジャパンエナジー(現ENEOS)に入団すると合計9度のリーグ優勝、7度の皇后杯制覇に貢献し、日本代表としても活躍。2008年にはマーキュリーで日本人2人目となるWNBA選手としてプレーする。その後、今度は中国でプレーすると2015年にトヨタ自動車に所属して2017-18シーズンを最後に現役生活にピリオドを打った。引退後、トヨタ自動車でアシスタントコーチに。さらに3x3女子日本代表コーチを務めると、2022年からトヨタ自動車でヘッドコーチを務めている。

大神はスピーチで「選出していただいたFIBA、そしてJBA(日本協会)にお礼を言いたいと思います。特別な時間であり、素晴らしい栄誉です。私を応援し、信じてくれたすべての人のことを考えると胸がいっぱいです。身長も低くて足があるわけでもない私が続けてこられたのは、バスケへの愛があったからです。そのおかげで世界中にいるたくさんの素晴らしい方と出会い、多くの挑戦をすることができました。私は負けることが嫌いです。でも勝つことと同じくらい負けから多くを学んできました。そしてバスケへの愛はコーチになった今でも変わりません。この場ではまずお礼を言いたいと思っていました」とバスケへの愛があったから続けられ、多くの出会い、経験ができたとコメント。

続けて「私には次の目標があります。それは日本代表のヘッドコーチになることです。ベストを尽くし、国際試合でたくさんの人に会えることを期待しています。だから、この顔を忘れないでください。バスケットが大好き。そしてバスケを通じて皆さんに出会えたこの夜に感謝しています」と次なる目標として日本代表のヘッドコーチを目指すと語り、大神に向けて多くの拍手が注がれた。

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