【MLB】打者として出場継続予定のエンゼルス大谷翔平。手術と保存療法のどちらを選択するか

写真:右肘の靭帯損傷により今季の投手としての出場はなくなった大谷

日本時間8月24日に行われたダブルヘッダー終了後、右肘のUCL(尺側側副靭帯)を損傷していることがペリー・ミナシアンGMによって明かされた大谷翔平。投手としては今後の登板がないことが明言されており、手術を受けるかどうかは不明。現在はセカンドオピニオンを求めている状況だ。

今後の方針がまだ確定していない状況ではあるものの、スポーツ專門局『ESPN』のアルダン・ゴンザレス記者によれば、大谷は日本時間8月25日に行われるメッツとの試合のためニューヨーク行きのチームに帯同しており、手術を受けるのか保存療法を選択するのかの決断を下すまでの間、打者としてこれまで通りの出場を続けるようだ。

大谷は渡米1年目の2018年にもUCL再建手術(通称「トミー・ジョン手術」)を受けており、その際は6月8日にUCL損傷により初めて故障者リスト入りし保存療法を選択すると、7月3日に打者として復帰。9月2日に投手としても復帰を果たしたものの、すぐに新たなUCL損傷が見つかりトミー・ジョン手術に踏み切った経緯がある。しかしその際はUCL損傷発覚後も打者としての試合出場を続けており、手術を受けたのはシーズン最終戦を終えたあとだった。

一般的にトミー・ジョン手術を受けた場合、投手よりも打者のほうが復帰にかかるリハビリ期間が短く済む傾向にあり、2018年10月1日に手術を受けた大谷も翌2019年5月7日に打者として一足早くメジャー復帰している。

今季は大谷と同じく右投げ左打ちのスター選手ブライス・ハーパーが昨年11月に同手術を受け、今年の5月にはDHとしてメジャーのラインナップに戻るというスピード復帰を果たしている。ハーパーの場合はマイナーでのリハビリを行わずにすぐにメジャーでの実戦復帰となったが、通常は打者でももう少し時間をかけて復帰するところだろう。

大谷が手術と保存療法どちらを選択するか、また手術を受ける場合、それがどのタイミングになるのか。それらの決断が、注目を集める契約や来季のプレー時期に大きな影響を与えそうだ。

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