今夏のマーケットで遠藤航を獲得したリヴァプール。守備的ミッドフィルダーが不足したところで、シュトゥットガルトから日本代表のキャプテンを引き入れるという選択を下した。
今回は『Planet Football』から「この10年でリヴァプールに所属したミッドフィルダーのランキング」の中からボランチのみををご紹介する。
5位:エムレ・ジャン
加入年:2014
退団年:2018
国籍:ドイツ
バイエルン・ミュンヘンとレヴァークーゼンを経て2014年にリヴァプールへと加入したエムレ・ジャン。まだそれほど実績がない若手であったが、プレミアリーグでいきなり多くの出番を得た。
ブレンダン・ロジャーズ監督の下ではディフェンダーでの起用も多かったが、ユルゲン・クロップ監督の下では主に中盤でプレーし、様々なポジションをこなせるユーティリティ性も武器に重要な存在となった。
2018年に契約が満了となったためにユヴェントスへと移籍したが、それまで166試合に出場して16ゴールを決めている。
4位:ナビ・ケイタ
加入年:2018
退団年:2023
国籍:ギニア
リヴァプールに所属した5シーズンでは移籍金の高さもあって批判されることも多く、怪我での離脱も目立った。しかし強力なチームのバックアップとして貴重な役割をこなした。
RBライプツィヒから4800万ポンド(およそ70.3億円)で買われ、スティーヴン・ジェラードも使った8番を手渡された。ボックス・トゥ・ボックスの万能ミッドフィルダーとして期待を受けたものの、リヴァプールではなかなか本領を発揮したとは言い難い。
とはいえその中でも129試合に出場して11ゴールを奪うなど、それなりの結果を残している。
3位:ジョルジニオ・ワイナルドゥム
加入年:2016
退団年:2021
国籍:オランダ
フェイエノールトでデビューした際には宮市亮ともチームメイトであったワイナルドゥム。当初は攻撃的MFやウイングを務めるアタッカーで、しかもかなりワガママなプレースタイルであった。
しかしニューカッスル・ユナイテッドに移籍してから献身的なボランチとして才能を開花させ、2016年にリヴァプールへと移籍。背番号5を付け、守備的な役割を与えられる中盤のダイナモとして信頼を受けた。
UEFAチャンピオンズリーグ優勝、プレミアリーグに貢献した後2021年に契約更新を行わず退団。フランス・リーグアンのパリ・サンジェルマンへと去っていった。
2位:ファビーニョ
加入年:2018
退団年:2023
国籍:ブラジル
若い頃にリオ・アヴェやレアル・マドリーでプレーした際には右サイドバックであったファビーニョ。しかし2013年から加入したモナコでボランチにコンバートされ、PKスペシャリストとしても才能を開花させた。
そして2018年にリヴァプールへと加入し、それから長く中心的な選手として君臨。ときにはセンターバックもこなすなど応用力も見せ、ユルゲン・クロップ監督の下でキープレーヤーのひとりとなった。
そして今夏はサウジアラビアのアル・イティハドから巨額のオファーを受け、4000万ポンド(およそ58.6億円)の移籍金をクラブにもたらしている。
1位:ジョーダン・ヘンダーソン
加入年:2011
退団年:2023
国籍:イングランド
2011年にサンダーランドから加入したものの、当初はなかなか評価を高められずにいたヘンダーソン。しかし数年後にスティーヴン・ジェラードが退団した後、新たなキャプテンとしてチームの中心的役割を担うようになり、リーダーシップの才能を開花させた。
ユルゲン・クロップ監督の下でもピッチ上の監督としてチームを鼓舞し、縁の下の力持ちとして汚れ役をこなし、多くの成功を収めたチームの柱となった。
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そして今夏はスティーヴン・ジェラード監督が率いるサウジアラビアのアル・イティファクへと引き抜かれることになり、12年を過ごしたリヴァプールを去っている。