G20、閣僚声明採択できず ロシア侵攻後の貿易体制議論

 【ジャイプール共同】インド西部ラジャスタン州ジャイプールで開かれていた20カ国・地域(G20)貿易・投資相会合が25日、閉幕した。ロシアのウクライナ侵攻を巡る文言に中国とロシアが反対したことで閣僚声明は採択できず「成果文書と議長総括」とする形で取りまとめられた。

 日本から参加した山田賢司外務副大臣は「ロシアの侵略は食料安全保障を脅かし、脆弱な国々が最も影響を受けている」と批判したと、会合後に明らかにした。

 貿易・投資相会合では、ロシアのウクライナ侵攻でエネルギーや食料の供給体制が揺らいでおり、多国間貿易の在り方などがテーマとなった。

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