日本原燃ウラン工場、6年ぶり生産運転

 日本原燃のウラン濃縮工場(青森県六ケ所村)は25日午後1時25分、製品ウランの生産運転を約6年ぶりに再開した。

 原発の核燃料として利用できるように、ウランを遠心分離機で濃縮する施設。原燃は新規制基準への適合を図る工事などのため、2017年9月から生産運転を一時停止していた。

 25日は天然ウランが入ったシリンダー(容器)1本を濃縮建屋に移し、気体化させて遠心分離機に供給する「発生槽」に装填(そうてん)した。

 原燃によると、現段階で1年間の生産能力は原発0.5基分に相当するという。生産能力拡大に向け増設した遠心分離機の生産運転は24年3月に開始する方針。

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