大本命24号車リアライズZ平手晃平、改良版タイヤ投入でリベンジ狙う「心も体も準備ができています」

 前回のスーパーGT第4戦富士では優勝候補の大本命に挙げられながら、ポールポジションから決勝の雨で10位フィニッシュと悔しい結果に終わってしまった24号車リアライズコーポレーション ADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平)。今週末の鈴鹿は第3戦の鈴鹿でも予選でトップタイムをマークしており(その後、燃料タンク内の規定違反で失格判定)、3度目のポール、そして優勝を目指したいところ。そのリアライズの平手晃平に、今週末の抱負を聞いた。

「富士ではウエットレースになってしまったので、ああいった結果(10位)になってしまいました。ドライだったら結構いける自信はありました」と前回のレースを振り返る。

「前々回の鈴鹿は、最後尾からのスタートでもポイント圏内まで挽回できるぐらいの速さがありました。またタイヤに関しても、予選だけでなくレースもしっかりと戦えていました」

 今回は、第3戦鈴鹿で手応えを得たヨコハマの改良版タイヤを持ちこんできているという。

「(今回のタイヤは前回の鈴鹿と比べて)いくつかテストをこなして、構造的にアジャストしてきたのでまったく一緒ではありません。オプションとして新たに持ってきたタイヤは、ゴムがまったくの新規コンパウンドなので、それがどう発揮してくれるか。新しく作ってきたタイヤが明日のフリー走行で『あれ、これすごいな、意外といけるな』となると、さらに武器が増えます。そうなれば我々としては、レース戦略の幅も増えると思います」

「僕らドライバーは、心も体も準備ができていますし、クルマも調子がいい。タイヤもかなり開発が進んできているので、まずは今度こそはポール・トゥ・ウインできるように、しっかりと結果を出したいという風に思います。決勝もドライで何事もなく終われば、上の方で終わる自信はあるので、そういった意味では今回の鈴鹿、僕らはかなり狙ってきています」

 24号車の幻の3戦連続ポール、そして2016年第3戦もてぎ以来7年ぶりの優勝となるか。今回のGT500の大本命と目される24号車の運命やいかに。

2023スーパーGT第5戦鈴鹿 平手晃平(リアライズコーポレーション ADVAN Z)

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