JR東海 丹羽俊介社長が新幹線のダイヤ大混乱について説明「私どもとしては最善を尽くしたつもりだったが…」斉藤鉄夫国土交通大臣「重く受け止める必要がある」

お盆期間の2日間にわたって大きな混乱が続いた東海道・山陽新幹線。斉藤鉄夫国土交通大臣はJR東海に対して「重く受け止める必要がある」と話しました。これに対してJR東海丹羽俊介社長は。

(JR東海 丹羽俊介社長)
「私どもとしては最善を尽くしたつもりだったが結果として行き届かないところがあった。お客様にご不便 ご迷惑をおかけすることになってしまった」

25日東京都内で行われたJR東海の社長会見。質問が相次いだのは先週の新幹線ダイヤの混乱についてです。

8月15日、台風7号の影響で、新幹線は名古屋から岡山までの間で終日運転を見合わせ、東京~名古屋間は大幅に便数を減らして運転しました。そして翌16日は、始発から通常通り運転を再開しましたが、静岡県内での大雨で一時、全線で運転を見合わせることに。お盆休みの名古屋駅は大混雑となりました。

(利用者)
「大阪の実家に帰省しようと思って待っている。明日に変えようかと悩んでいる」「こんな状態だから立ち往生。ちょっと不安な状態が続いている」

JR東海は最終の列車を繰り上げましたが、混乱は収まらず、東京から新大阪に向かう下りの最終列車が新大阪に到着したのは結局、8時間30分遅れの翌17日の午前6時半。始発の出発予定時間よりも遅れました。その影響もあって17日も朝から、一部区間で運転を見合わせました。

JR東海によりますとこのダイヤの大きな乱れにより、50万人以上に影響が出たと言うことです。

「盛り土区間」が多い東海道新幹線は、大雨の影響を受けやすく雨に弱いと言われていますが、今回のダイヤの乱れにはもうひとつ要因があるといいます。

「旅慣れないお客さまが多く駅にいた」

(JR東海 丹羽俊介社長)
「今回はお盆の帰省ラッシュで、旅慣れないお客さまが多く駅にいたことを踏まえて、できるだけ多くの列車を生かしたまま運行しようと判断した」

お盆に多くの人を送り届けたいと対応したことが、逆に乱れを招いたと説明しました。

一方、斉藤鉄夫国交大臣は、25日JR東海に対して。
「多くの方々にご迷惑をおかけすることになったことについては、重く受け止める必要がある」

こう述べたうえで、JR東海に一連の対応を検証するよう指示したことを明らかにしました。JR東海の丹羽社長は。

(JR東海 丹羽俊介社長)
「一本一本の列車全部を管理して、見通しをきめ細かく立てられていたかというとそこまできめ細かくできていなかったのでこうなった。色々細かいオペレーションがあるのでしっかりと検証していきたい」

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