不登校対応「居場所」拡充へ 文科省、空き教室に新設で補助

不登校の小中学生数の推移

 文部科学省は、空き教室を活用して学校内で不登校の児童生徒をサポートする「校内教育支援センター」を拡充するため、新たに設置する自治体に必要経費を補助することを決めた。クラスの中に入れない子どもにも学校内の居場所や学習環境を確保するのが狙い。来年度予算案の概算要求に5億円を計上する。関係者への取材で25日、分かった。

 文科省の2021年度の調査では、全国の国公私立小中学校で不登校の児童生徒は約24万5千人と過去最多。一方で36.3%に当たる約8万9千人は専門的な支援を受けられていなかった。

 公的な不登校支援には、不登校特例校や校外の教育支援センターなどがある。

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