「地域の顔」城整備強化、文化庁 災害復旧中の観光活用支援

2016年の熊本地震からの復旧作業が続く、熊本城の宇土櫓=4日、熊本市

 地域のシンボルであり、国の指定文化財となっている城郭の保存修復と観光活用を強化するため、文化庁は新たな整備の仕組みを導入する方針を固めた。災害復旧中でも観光目的で工事を公開するといった際に、補助金などで長期的に支援する。2024年度予算の概算要求に関連経費約23億円を盛り込む。政府関係者が25日明らかにした。

 多くの城郭は自治体が管理しており、各地で観光やまちづくりに活用しやすくする狙いだ。

 16年の熊本地震で被災した熊本城は、復旧完了が52年度と長期になる見込みで、復旧期間中も工事見学といった観光活用を計画している。

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