【台風情報】台風9号・10号の間に“次の台風”発生か 9月に “台風11号”日本列島に接近の可能性 気象庁&ヨーロッパ10日先の進路予想データ

9号と10号の間に雲のまとまり 今後台風に?

日本の南の海上には台風9号・10号のダブル台風が発生して進路が気になるところですが、気象衛星の画像を見ると、それとは別に雲がまとまりつつエリアがあるのが確認できます。これがどうなるか気になる方もいるかもしれません。

25日現在の天気図では、まだ熱帯低気圧としても解析はされていません。9号、10号と同じように今後台風になる可能性はあるのでしょうか。

こちらは気象庁の週間天気予報の支援図です。地上の気圧配置でドットのついた色のついた部分は24時間で5ミリ以上の降水が予想されるエリアです。8月末にかけて台湾周辺に台風9号の北上を予想しています。一方、9月1日の予想図には南の海上から低気圧か熱帯低気圧が北上してくる予想となっています。

さらにその先、9月3日のアンサンブル予報の結果のいくつかの例を示します。日本のすぐ南海上に台風または熱帯低気圧とみられるものを示すデータが複数存在します。位置や勢力にはかなりバラツキがありますが、9号、10号とは別の熱帯低気圧(または台風)が発生する可能性を示しています。

ヨーロッパモデルも別の熱帯低気圧発生の可能性を示唆

こちらはヨーロッパ中期予報センターによる9月4日時点の地上気圧と上空1500メートル付近の風速を予想した図です。日本の南海上には台風のような同心円があります。

ヨーロッパ中期予報センターは、ある予想時刻の48時間以内に、その場所から300キロ以内を熱帯低気圧が通過する確率を公表しています。

28日9時の予想を見ると、フィリピンの東の海上で円状に確率が非常に高くなっているのが台風9号です。日本の東の海上へのびる確率が高くなっているエリアがありますが、これは台風10号です。

翌29日なると、9号と10号の間にもう一つ、確率が高くなり始めているエリアが確認できます。

8月31日の予想では、日本の南の海上に、さらに確率が高くなったエリアが現れます。この海域に台風9号・10号とは別に熱帯低気圧が発生する可能性があることを示しています。

9月4日の予想では確率が高いエリアは日本のすぐ南の海上へと移動しています。熱帯低気圧または台風が日本付近へ北上してくる可能性があることを示しています。

まだ、かなり先の予想で大きな誤差を含んでいるため、必ず熱帯低気圧が発生するか、またそれが次の台風になるのかについて断定的なことは言えません。ただその可能性がそれなりの確率であることは確かなようです。しばらくは日本の南の海上から目が離せない状況が続きます。

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