【栃木】特殊詐欺被害を未然に防いだとして栃木署は22日、セブン－イレブン岩舟和泉店の店長川上貴弘（かわかみたかひろ）さん（31）に感謝状を贈った。同店でオーナーをしている貴弘さんの両親も一昨年から2回ずつ詐欺被害を防止して感謝状を受けており、同店では親子で水際阻止を続けている。
貴弘さんは7月23日深夜、同店で市内在住の60代男性が、携帯電話で通話しながら5万円分の電子マネーカードを購入しようとしたことから詐欺を疑い、購入を思いとどまるよう説得。110番して被害を防いだ。
同店では貴弘さんの母芳世（かよ）さん（60）が2021年9月と今年1月、父美智治（みちはる）さんは22年5月と今年1月に詐欺被害を水際で阻止しており、美智治さんは県警の「声掛けマイスター」を委嘱されている。
2人は以前から貴弘さんに対し、高齢の電子マネー購入者の特殊詐欺に注意するよう話していたという。
貴弘さんは「詐欺被害を防いだ両親の姿を思い出し声をかけた。被害を未然に防ぐことができてよかった」とほっとした様子だった。吉田学（よしだまなぶ）署長は「親子の良い関係が被害防止につながった」とたたえた。
