NY株反発、247ドル高 利上げへの過度な警戒後退

ニューヨーク証券取引所のトレーダーたち=25日(AP=共同)

 【ニューヨーク共同】25日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は反発し、前日比247.48ドル高の3万4346.90ドルで取引を終えた。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の講演を受けて利上げ長期化への過度な警戒感が後退し、買い注文が優勢となった。

 パウエル氏は経済指標次第では「さらに金利を引き上げる用意がある」と言及しながらも、過度な金融引き締めによる景気への悪影響にも配慮する姿勢を見せた。発言直後にはマイナス圏に沈んだものの、その後は予想の範囲内との受け止めが広がって投資家のリスク回避姿勢が和らいだ。

 ハイテク株主体のナスダック総合指数も反発し、126.68ポイント高の1万3590.65。

 個別銘柄では、航空宇宙機器のボーイングや半導体のインテルの上昇が目立った。小売りのウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンスは売られた。

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