スターリングが2G1Aの圧巻の活躍! 快勝チェルシーがポチェッティーノ新体制初白星【プレミアリーグ】

[写真:Getty Images]

プレミアリーグ第3節、チェルシーvsルートン・タウンが25日にスタンフォード・ブリッジで行われ、ホームのチェルシーが3-0で快勝した。

ポチェッティーノ新体制でここまで1分け1敗の未勝利のチェルシーは、昇格組ルートン相手に今季初勝利を狙った。前節、10人のウェストハム相手に1-3で敗戦したブルーズは、その試合から先発1人を変更。負傷のチュクエメカに代えて前節デビューのカイセドを初先発で起用した。

対するルートンは前節のバーンリー戦がホームスタジアムの改修工事の影響で延期となった中、開幕節のブライトン戦以来の今季2試合目に。古巣対戦のバークリーがスタメンに入った。

最前線のジャクソンの下にスターリングとエンソ・フェルナンデスを並べる[3-4-2-1]の布陣で臨んだチェルシー。立ち上がりから攻勢を見せると、ジャクソンの馬力ある仕掛けからボックス内のスターリングがいきなりシュートシーンを作り出すなど、上々の入りに。さらに、7分にはFKの二次攻撃からボックス内でクリアボールに反応したスターリングが今度は強烈な右足ボレーシュートを枠に飛ばすも、これは惜しくもGK正面を突いた。

開始早々の先制点はならずも、以降は80%近いボール支配率に加え、2のFWチルウェルの背後への駆け引きを生かした攻めで揺さぶりをかけ続ける。すると17分、中盤での細かい繋ぎから右サイドに張ったスターリングの足元にグストからパスが入る。ここで強引に仕掛けたイングランド代表FWはDF4枚の間を抜く鮮やかなカットインから左足の正確なグラウンダーシュートをゴール左下隅に突き刺した。

好調スターリングの圧巻の個人技で今季初めて先制に成功したチェルシーは、ややアクセルを緩めてリスク管理しながら冷静にゲームをコントロールしていく。

幾度か背後を取られるシーンやセットプレーからフィニッシュまで持ち込まれる場面こそあるものの、相手に決定機は与えず。前半半ばから終盤にかけては相手GKを脅かすシーンこそ減ったが、危なげなく1点リードのままハーフタイムを迎えた。

互いにハーフタイムの交代なしで臨んだ後半も、ホームチームペースで試合が進んでいく。立ち上がりにはジャクソンにボックス内で2度の決定機が訪れるが、いずれもGKカミンスキの好守に遭う。

一方、後半も守勢を強いられながらも粘り強く戦うルートンも60分過ぎに後半最初の決定機を作り出す。右からの崩しでゴール前のモリスの丁寧な落としをゴール左で受けたジャイルズがダイレクトシュート。だが、これはGKサンチェスの好守に阻まれた。

このプレーで冷や汗をかいて追加点がよりほしい展開となったポチェッティーノのチーム。ここからカウンターを主体に攻勢を強めると、再び背番号7が決定的な仕事を果たした。

68分、ボックス手前右で強引に仕掛けたスターリングの突破はDFに阻まれるも、こぼれ球をギャラガー、カイセド、グストとスムーズに繋ぐ。そして、右サイドからの正確なグラウンダークロスをゴール前にタイミング良く入り込んだスターリングが丁寧な右足のダイレクトシュートでゴール左隅に流し込んだ。

さらに、畳みかけるチェルシーは75分、エンソ・フェルナンデスからの浮き球パスに抜け出したスターリングが早いタイミングで折り返すと、DFにディフレクトしてわずかにコースが変わったところに反応したジャクソンが体勢を崩しながらも右足ワンタッチで押し込み、待望のプレミアリーグ初ゴールとした。

この連続ゴールで勝利を決定的なモノとしたチェルシーは、殊勲のジャクソンとスターリングを下げてウゴチュク、バーストウを、チルウェルに代えてマートセンと若手を続けてピッチに送り込む。

そして、一矢報いたいルートンの前がかりな攻撃をきっちり無失点で凌ぎ切り、3-0で試合をクローズ。スターリングの全ゴールに絡む活躍に、今季初のクリーンシートを記録したチェルシーが新体制初白星を手にした。

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